2011年02月06日

破:開く花(1)

私は戸惑っていた。何?何なんだろう、これは、、、。


大嶽での後、、、、、。
夜、緊張して褥で待っていると、長政様が入ってきた。婚礼の夜以来だった。
いったいあれからどれくらいたったんだろう。

白い薄物の寝装束しか纏わない長政様の、長身のしなやかな体の線が、仄暗い蝋燭の灯に浮かび、私は思わず見惚れてしまう。すっと私の隣に腰を下ろすと、戸惑ったようにちょっと横を向いて押し黙る。それから、もう一度私に向き直ると、「姫、、」とだけ言って私を褥の上に組み敷いた。

男に上に被さられて、しかもこんな薄物しか羽織らぬ姿で体を密着させている。暖かな熱にほっとするのだけれど、これから何が起こるのか、、、そう想うと体はこわばった。


「姫、、怖がらないで。愛しいとずっと想ってきました。」
「いつから?」
「佐和山でお会いしたときからですよ。」
「、、、、」
「あなたは見目麗しいだけでなく、心の気高く美しい人です。姫、、、」

ささやかれているうちに力が抜けた。ささやかれた耳元から痺れてしまった。ふと柔らかいものが唇に触れ、さするように何度も私の唇を掠めた。

「ああ、、、」

意図しなかった声が出て、私は驚いた。触れられた唇が熱い。そのうち唇は押し付けられ、私の中を吸うように強くなり、柔らかい舌が私のそれに絡まって強く絡む。されていることが理解できないけれど、、、嫌ではない。むしろずっとこのまま、こうしていたい。

私は長政様の背中に手を回し、大きな背中にすがりついた。
posted by 臥待月 at 00:51| Comment(0) | 市の巻 明日紡ぐ者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。